最後だと実感するのはもっとずっと先なんだろうな話

ベーカリーレストランサンマルク逗子店


本日


閉店



思い返せば大学1年の8月、
大学生活にも慣れてそろそろお金稼ぎがしたいと、
小遣いを貰っていたのでそれ程お金には困って無かったが、
社会勉強とかそんなこと柄にも無く言ってたのを覚えてる。


家から歩いて10分切る、イトコも働いている安心感。
地元の友人に誘われて、もの凄く緊張して電話をした。
行ってみたらめっさお洒落な空間が広がっていて、
「バイトの面接に‥」
と始めて会話をしたのが若くて格好いい人で、
面接始めてからネームプレート見て気付いた。
店長だ
「いつでも入れます」
採用して欲しくてそんな発言‥普通に考えて、有り得ない。


念願のバイト生活開始。
パンコーナーに誰も近づけさせない働きっぷり、鉄壁の男。
必死にパンの名前を連呼して覚えたのだけれど‥
玄米と胚芽の区別、未だについてない。


誰だかの酷評。
「いい人そうだけど使えなさそう」
返上してやる、それが原動力、新人が入る度に増える責任感。
1ヶ月、2ヶ月は悪夢との戦い、メニューが思い出せない。
バイトに行く前は腹痛との戦い、何よりも長い10分間。


軌道にのれば楽しいもので、ほんとよくして下さって、
バーベキューしたり、ビリヤードしたり、海行ったり、
ボーリングしたり、飲み会したり、ラーメン食ったり、
集まれば文句の出ない日はなかったけれど‥本当は‥。


改装工事をしてもうサンマルクは無くなる。
記憶の中だけに、あの景色が残るわけで、
これから忘れる一方なんだろうが、
いつでも会える気がする。


初期のバイトの人も集まって、宴。
プロジェクターに映された風景は、
どれも輝いてた、オールスターだ。


上手い言葉は見つからない。


ただ、感謝。