色々と煮え切らない
Mが死んじゃった、夢をみた。
Mとは高校D棟5階で会った。
当時は、その身に纏うオーラ故に特に話すことなく生活。
噂によれば、かなりの家に住んでいるらしく、
敷地内に入ってから屋内に入るのに数分かかるとか、
扉を開けたら目の前には螺旋階段とシャングリラとか、
ジイヤがいつも何でもしてくれるとか、
いざという時には自家用ヘリを飛ばすとか、
どこまでも嘘が膨れ上がり、ネタの域に到達。
卒業してようやっと、些細な事も話せるようになった。
どっちがどう変わったとかいうのではなく、
こんなフリをしても返してくれる人だったんだ‥と、
知るだけの時間が経っただけ、それがかなり嬉しかった。
食べ物大好きなM、人の話を時々(?)聞いてないM、
笑うと顔がクシュってなるM、あなたもボケ役に違いなぃ。
日曜だかに会って、金曜だかに凶報を聞く。
葬式のシーンとか、妙にリアルで、会場の冷たさがこたえた。
生きてて欲しい、心からそう思った夢の中でおれは、
空をプカプカ浮いていた。