そこにいたということ
PMS合唱団の本番当日。
9時集合、間に合う電車は7時37分湘南新宿ライン。
起床‥7時16分。
外は雨が降り、自転車は使えない、だいぶ焦った。
滑り込んで、楽譜見ながらウトウトして新宿へ。
東京オペラシティはタケミツメモリアルへ。
この迫力、洗練された空間、厳かな雰囲気。
舞台に立っただけで満足度100%超え。
試しに手を叩いてみた。
残るなぁ‥音が宙を舞ってる感覚がたまらい。
山台組むのも一苦労、芸術館の比じゃない重さ。
自分のその重さで安定性を得る、腰にきた‥。
オケ用に譜面台と椅子を並べ、大方準備完成。
疲れた‥もう後は打ち上げだけですか?
しばらく休み、続々と人が集まり、声出し。
ゲネは程良い緊張感で、本番に備えて控えめに。
それでも消耗して、喉に負担。
昼食は近場の中華。お仲間の質問責めにあう。
今までちゃんと話したことなかったから。
年の差とか、気にしないってのはムリな話だから。
控室に戻って着替え、黒の礼服に黒の蝶ネクタイ。
蝶ネクタイは先生の借り物、間違えると自然に締め付けられる仕様。
馬子にも衣装、目立たなくなった。朱に交われば何とやら。
モーツァルトのハ短調ミサがトップバッター。
いわゆるクラシックなイメージ、軽やかで鮮やかで。
メリスマは余裕を持って‥転がれたら良かったんだろうな。
空中分解はせず。ホッ
休憩を挟んでメンデルスゾーンの詩篇第114番。
流れる優雅さ、みたいなもの、かな‥。
これをいかに通り抜けるかで、次の出来が。
ブルックナーのテ・デウム。
190年程前の人らしいが、初っ端から現代的な雰囲気。
重たさ、煌びやかさ、確固たる強さ、って感じ。
階上からパイプオルガンが鳴り響き、
金管隊がパパーンッと‥それに合唱が乗っかる。
子音が出れば大丈夫、でなけりゃ大敗、発狂。
ただウルサイだけでも負け、むずかしいな。
体力も然り、喉が保たないのは、まだまだの証。
でも気持ち良かった。満足、感謝、プライスレス。
バラシも手伝うのがグロリアの精神、せめてもの恩返し。