思い出のマーニー

akiiro2005-02-01

母親がこの本の題名より命名ゴールデンレトリバーのメス。
皆でいくらか出し合って、家族の一員に仲間入り。
積木で道を作って歩かせたり、軽々持ち上げたり、愛くるしい。


暫く経てば、近所のグラウンドを楽に駆け回る程の大きさに。
犬の特性により、しっかり俺は下になり、
唸られ、咬まれ、どつかれ‥(つд`)
散歩も1人じゃ行ってくれないが逗子の大抵の道、道ならざるも歩く。


パンが好きで、朝食のミミはマーニーのもん、あげないとヤな顔されます。
野菜が好きで、夕食の準備時は台所に居座り、大抵の皮・芯は食べます。
靴下引っ張るのが好きで、力加減の駆け引きと一瞬の隙が勝負を分かつ。


成長と逆に老いが徐々に目についてくる。
体力なくなり、顔の毛薄くなり、重力に逆らえなくなり、階段登れなくなる。
それでも変わらずに帰宅すれば、誰も居ない家でお出迎えをしてくれる。


はずだった。
台風の日、ドアを開けると線香のにおい。部屋、入りたくねぇな‥。
いつもの態勢で目閉じて、今にも起きるんじゃないかって。
ちょっと面倒臭そうな目で、こっち見るんじゃないかって。
名前を呼んだら、尻尾振ってくれるんじゃないかって。
膨れて固くなった体を撫でながら、涙止まらくて。


約11年、しっかり生き抜いて、大往生。5ヶ月位前のこと。
もう家を出る時に電気を付けっぱなしにしないでいい。
もう床に落ちた食べカスを拾わなきゃならない。
バリバリに破かれた畳も張り替わってる。
心無しか違う空気が漂ってる。


先日、宅配便のオジサンに言われる。「最近吠えないねぇ」
いろんなところでまだまだ生きてます。