とわに

マウスの解剖やった。
ケージの中で騒がしく動き回ってるのを取り出す。
尻尾掴んで逆さにするとあまり抵抗しなくなる。
ジエチルエーテルの充満するビンに入れると、
ものの10秒で動かなくなる。
この段階では麻酔のような効果。
直接引導を渡したくない場合は5分だか放置。
アルビノマウスの赤い目が白濁する、これが目安。
早く楽にさせたいなら、
動かなくなった時に取り出して、左手で尻尾を持ち、
右手で頭蓋骨の下を押さえ、一気に引っ張る。
頸椎脱臼。
感触がたまらなく嫌、んでかなり力がいる、コツがいる。


それから外皮を切って、内皮を切って、中身を観察。
だんだん慣れてくるが、臭いはきつい、鼻の奥に残る。
出来るかぎり多くのことを学ぶ、
それがせめてもの供養。



演奏旅行(8日目)
午前は休憩のはずだったのに、なんか出かけてる。
ポルトガルにある財団の1つ、そのオサの家へご招待。
この方のご尽力があってこそ、って程の、大物だっ!!
生シツジだ。
生メイドには会えず。
てか中庭広っ!!ここだけでうちの敷地分あるんじゃね?
ドリンクもらって、プライベートな書斎とかも案内されて。
バルコニーからの景色、絶景かな
最寄の駅が小さく見える、てかあんな遠くまで‥。
お礼に歌を歌って、豪邸を後にした。


今日は最後の演奏会。
グラッサ教会、質素な感じ、綺麗な石の色。
着いたら既に色々と準備をして下さってて‥。
感謝です。さすがオサのホームタウン。
もうこんな旅出来るのは最後になるかもしれない。
思い残すことのないように、感極まる。


最後の曲が始まる、と、指揮者が泣いている。
やっべ‥もらい泣く‥歌いきってみせるわっ。
目反らしつつ、視界ゆがめつつ、終幕。
温かい拍手。
来てよかった。ほんとよかった。