本末転倒

akiiro2007-12-04

東京カテドラル聖マリア大聖堂の、
モニュメント的な何かとの1枚。
御指導賜っている方の演奏会の裏方をば。


本当はこれで顔を合わせるから、暫く例によって行けずにいる合唱団の練習に、
当日までにある練習には行こう、と、コッソリと譜読みをしていたわけだが、
結局、練習に行くことなく当日を迎え、すこぶる顔を合わせるのが気まずかった。
こういう状況に陥るのは稀ではなく、3年目にして3回目というコンプリートっぷり。
申し訳なくてたまらない、そう感じても、最善を尽くさない自分が更に不甲斐なく、
迷惑をかけっぱなしなわけだ。


そこの合唱団は演奏会毎にメンバーを募り、終わればまたメンバーを募る。
プロが集まるものでは無いが、社会人でも心底音楽が好きな人が集まっている。
縁あって御一緒させて頂いてるわけだが、このクオリティの高さに憧れを抱き、
恍惚感を感じる半面、己の至らなさからその場にいる事が苦痛にもなる。
きっかけが与えられると1回、また1回と休み、塵も積もれば重圧に押し潰される。
とんだ悪循環、忙しいから、音取り出来てないから、と言い訳を繰り返す。
初心を簡単に見失う。


そんなどうしようもない人間に救いの手を、いつもこんなにも温かく差し出して下さる。
聞きたかった言葉を。打算的な思考が馬鹿らしく。自分は自分、ただそれだけのこと。
演奏会を聴きにいらしていた団員の方々にも笑顔で優しく声をかけて頂き、
ある方には背中を本気でひっぱたかれたが、その痛みがとても大切なものなんだと。
満たされる感覚、そんな気持ちで聞く音楽は、何にも代え難かった。


何が言いたいかって、


これで動かされなかったら人間止めよう、と。


幸福感が長く続かない事も知っているし、実際、寝不足にも勝てなかったけれど、
本意であれ不本意であれ、人との距離がどんどんと遠ざかっていく中で、
繋がっているものだけは大切に‥と思っていても、難しい、これがとっても難しい。